この記事は約2分で読めます。

暦の上では「立秋」、太陽黄経は135度、「立秋」とは名ばかりで本格的な暑さがやってきます。夏は「火」に属し、「心」の気に通じます。精神意識活動に関係している「心」を養うことが夏の養生です。暑さの影響で、イライラしたり眠れなかったりすることもありますが、心を平和に、楽しい心情を保つことが快適に過ごすポイントになります。
暑さを和らげるためには、スイカなどの体の熱を取る食材を食すること、それ以外に怒ることをやめて楽しむことです。

緊急事態宣言下ではありますが、何が起きても自分の心が決める、夏を楽しむ気持ちを持って過ごしてみてください。今回は今が旬のゴーヤを使ってゴーヤチャンプルー風玄米ごはんレシピをご紹介します。

夏に摂りたい瓜科
スイカ、キュウリ、ズッキーニ、メロン、ゴーヤなどの今が旬の瓜科の野菜には特有の苦味が感じられます。


この苦味は薬膳では体にこもった余計な熱を取り去り、湿気や冷飲により体に溜まった余分な「湿」を乾かしてくれます。
また瓜科の野菜は、水分を豊富に含んでおり、汗で失われた水分を補正してくれる効果を期待できます。

夏場は熱中症予防の観点からも、瓜科の野菜を常食することをおすすめします。

苦味の王様「ゴーヤ」
ビタミンCが豊富で夏の紫外線による肌ダメージを和らげてくれるゴーヤ、原産地はインドネシアなどの熱帯地方です。



日本では沖縄県や鹿児島などの南の地方で栽培されています。薬膳には「因地因時」という言葉があり、その土地や風土、その季節により体が影響を受けその風土特有の体質が作られていくというものです。海に囲まれた蒸し暑い日本の風土から暑さや湿度をしのぐには、熱帯地方で収穫されるゴーヤがおすすめです。暑気あたりや発熱、下痢などへの効果を期待できます。

疲労回復には「豚肉」
夏に疲れを感じた時に是非採りたいのが「豚肉」です。豚肉はビタミンB1を豊富に含んでいるため、疲労回復に役立ちます。



また薬膳では、気血を養い体力回復できる他に潤いを与えてくれるため、汗をかき乾いた体を潤してくれるという効果も期待できます。また肉類は温める性質のものが多いのですが、豚肉は「平性」で温めることも冷やすこともなく、夏場に使いやすい食材です。その他にも潤す食材として豆腐と卵を使っていきます。

食材の薬膳的効能


ゴーヤチャンプルー風玄米ごはん

材料

玄米       … 2合
ゴーヤ      … 150g
豚ひき肉     … 200g
豆腐       … 1/2丁
卵        … 1個
生姜       … 1片
にんにく     … 1片
紹興酒      … 大さじ1
ごま油      … 適量

作り方
手順① 玄米を洗って浸水させる。く
手順② ゴーヤを半分にカットし5ミリの厚さに切る。
手順③ 豆腐の上に平皿などのおもしを載せて水分を出すために30分程おく。
手順④ フライパンに油を敷き、生姜とにんにくのみじん切りを入れて中火にかける。
手順⑤ 香りがたったら豚ひき肉を入れ、紹興酒大さじ1と塩を適量ふって茶色くなるまで炒めほぐす。
手順⑥ ⑤にキッチンペーパーで水気をよく取った豆腐を入れ、ほぐすように炒める。く
手順⑦ 豆腐の水分がなくなったら⑥と①の玄米、カットしたゴーヤを炊飯器に入れて炊飯器で炊く。
手順⑧ 炊き上がる直前に卵に塩少々を入れてかき混ぜる。フライパンにごま油を敷き、卵を炒める。
手順⑨ 卵に火が通ったら出来上がった炊き上がったごはんに混ぜ器に盛って完成。

⑥に前号でお伝えしましたトマトを炊き込んでも相性がよく食欲が出ます。
出来上がりに更にごま油を少量垂らすと、食欲が落ちてしまいがちな夏も食欲が全開になりますよ。

※7月★夏バテする前に一手を打ちたい人へ~トマトと梅干の玄米ごはん~


田村 英子 EIKO TAMURA

2010年 東京薬科大学薬学部卒業
・薬剤師
・国際中医薬膳師(北京中医薬大学薬膳課卒業)
・「カラダを変える12か月の薬膳」主宰
大学卒業後3年間は調剤薬局に勤務した後、東洋医学の世界に可能性を感じ飛び込み。
漢方相談薬局の老舗「東西薬局」に就職、中医師・菅沼栄、林建豫先生などに師事し中医学を学ぶ。
その後、帯津三敬塾クリニックで漢方・森田療法・ホメオパシー・気功を用いた癌や精神疾患の患者のケアに関わりより広い統合医療を知る。統合医療学会の企画運営や薬剤管理責任者として従事する。
現在、漢方養生堂、富士堂に所属。
カウンセリングで多くの患者と向き合う中、漢方を飲む以前の食習慣を含めた生活習慣の問題をどう立て直し、定着させるかがずっと課題で、本人に納得してもらい、自立して健康管理をしていくために「カラダが変わる12か月のズボラ薬膳」を主催する。