有機農業が達成に貢献できる持続可能な開発目標

 

 

SDGsを意識した個人の取り組みは「小まめに節電する」とか「マイバッグを持参してレジ袋を使わないようにする」というような、身近なことから始めることができます。

さらに、私たちと一緒に有機栽培、自然栽培に取り組まれている農家さんの活動を応援することも、SDGsの目標達成に貢献できるということが、IFOAM ORGNIC INTERNATIONALのホームページに「有機農業が達成に貢献できる」という内容で紹介されていました。

SDGsの17の目標のうち、目標2「飢餓をゼロに」、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標15「陸の豊かさも守ろう」が該当します。

翻訳版もありますが、長くて言い回しも難しいので、抜粋・要約してご紹介します。

 

有機農業が達成に貢献できるSDGs


 

 

目標2飢餓をゼロに

持続可能な農業システムは、持続可能な食料生産を促します。
現在までの工業的な農業(1960年代以降「緑の革命」と呼ばれ、農薬と化学肥料を大量に使用した農業が開始されました。)には、空気と水の汚染、土壌の疲弊、生物多様性の損失(F1種が主になり在来種がなくなりつつあります)が含まれます。

有機農業は、有機物の養分を多く含み、土壌を被覆することで、養分や水の損失を防ぎます。よって洪水、旱魃、土地の疲弊過程に土壌を回復することで気候変動と極端な天気に適応することができます。(世界の土壌はあと60年で失われてしまい、岩石だけが残る世界になって作物を作ることができなくなるとも言われています。)

有機農業は生態系の維持に寄与し、土壌の生成及び改良、土質安定、廃棄物リサイクル、炭素隔離、栄養循環、捕食、授粉、生息地などのサービスを提供します。

食料生産をより持続可能にし、農地をより回復可能にするための鍵は、化学合成資材の使用を減らすことと、それれらを使用せずに問題なく農業を行う方法についての能力を形成することです。

最後に、生産物に対して公正な価格を農家に支払うことは、農家が見合った生活を維持する上で多いに役立ちます。

※()内は付け足しました。

持続可能な農業システム有機農業