雨が多い二月となっていますね。天気予報とにらめっこの日が続いています。寒い中ですが、もう夏野菜の種まき準備をしないといけない時期になりました。
昨日は、畑のとう立ち(花芽のついた茎が上がり体が固くなり食べられなくなること)したカブと大根を、草払い機で切り倒す作業をしました。畑毎に母本(種を採るために選抜された株)が植えてあるので、交雑(同じ科であると虫や風で花粉が混じり、次の世代で親とは違う形や質の野菜ができる)を避けるためです。
せっかく作ったカブや大根を切り倒すのは心が痛み「ごめんなさい」「土に還って戻ってきてな」と心でつぶやきながらの仕事でした。
毎年、作った野菜を全て出荷することの大変さと難しさを感じます。とう立ちの前に全てを出荷できれば、切り倒しの仕事はないので、無駄も省け産まれてきた野菜にとってもいいのですが。まだまだお客さんを増やさないといけないと痛切に感じます。
今回お届けした野菜
中国ちんげん菜
アブラナ科。日本に入ってきて50年と歴史は浅い。4年前に岩崎さんより母本をいただき種を採って3回目の栽培。岩崎さんは本場中国の技術者との種苗交換会でいただいた貴重な品種。
今年は種を多めに播いて、間引きしたものを近くに植え直す栽培方法に挑戦しました。暖冬の影響なのか虫がつき、出荷できるものが少なかったです。しかし、どんな寒さにも枯れることなく凛として畑に立っている姿には生命力を感じます。
味を確かめながら収穫するのですが、シャキシャキとしてみずみずしい食感が美味しく食べ過ぎてしまっています。母本はスリムな茎の形のものを残していこうと考えています。本場の味をどうぞ。
在来種のちんげん菜は炒めるとトロッとした食感が特徴で、薄切りにしたニンニクを油で炒め、4等分に縦に切って、丸ごと焼いて食べると味わいが凝縮されて美味しいです。豚肉などと炒めても最高です。
黒田五寸人参
縦長に切った人参に片栗粉をまぶしてフライドポテトならぬフライド人参にすると、カリッとおやつのようなおつまみのような一品になります。お好みで塩をまぶしても〇
菊芋
少し大きめに切った菊芋を皮ごと弱火~中火でじっくり、片栗粉をまぶして揚げると、中はトロッととにかく美味しいです。ごぼうのような風味もあってグラタンにも最高のようです。
雲仙赤紫大根
中は白い大根で、煮込み料理に美味しいです。大根ももう最後になってきました。おでんや、煮込み料理など最後の大根の味わいをお楽しみください。
山東菜(さんとうな)
白菜のようなあっさりとした味わいですが、煮込むとトロトロ。ツナなどと煮込んだり、鍋、炒め物、お味噌汁にも美味しいです。
カリフラワー(花椰菜天草1号)
スープやグラタンなどにも美味しいのですが、天ぷらにするとまた違った味わいが美味しいです。ツナなどと和えてもおすすめです。
岩崎ねぎ
ねぎもいよいよ最後になってきました。薄切りにしたネギと味噌、みりんで甘辛くネギ味噌を作っても美味しいですが、大きく切って炒め物、お煮しめで食べるねぎが好みです。
伝統野菜とも呼ばれる在来種のお野菜を中心に、旬のお野菜を(6~7品)お届けします。
全て農薬・化学肥料は一切使用しておりません。
「竹田かたつむり農園|無農薬野菜セット」に同梱されている「かたつむり通信」の抜粋版です。
その時その時の一番美味しいお野菜を詰めてお送りしていますので、野菜セットの内容は毎回変わります。
この抜粋版のかたつむり通信は、無農薬野菜セットを注文されるときの参考にしていただければと思います。