梅の花がちらほらと咲き始め春の訪れを感じさせてくれてはいますが、まだまだ寒さこれからやってくる予感です。あくまで予感ですが。
先週は黒田五寸人参の収穫と母本(種を採るために親となる株)選抜を行いました。私は一度に行わず数回に分けて畑ごとに植え分けています。これは植え替えるタイミングと植える場所の土の状態で種の量が変わるかを見るためです。
植え替え先の一つは不耕起で、土に栄養がない畑を準備して植えています。これは人参に飢餓状態を感じさせ、生命力ある種を残してもらうための作戦です。生物は厳しい環境下では、よりよい子孫を残そうとするものです。ここで採取できる種は肥料をあまり必要としない生命力ある人参になっていきます。人間と一緒で鍛えれば鍛えるほど強くなるのですね。
逆に栄養がありすぎる土だと種の量は増えるのですが、病害虫にやられる可能性が高くなります。私の意志を感じて人参が強く美しくなってくれることを願います。
今回お届けした野菜
新戒青菜(しんかいあおな)
アブラナ科。群馬のあるお寺で自家採種されていた緑の濃い小松菜。風味に富み、味つけなしでも食べれるくらい味が濃く美味しい。
2年前に長野の自然農法国際研究センターから購入し、昨年、種採りをした2代目。生命力が葉や茎の太さ溢れてはいますが、茹でると柔らかく、初めて食べた時の感動が忘れられません。
成長は早く、今回は2回目の種まきのものです。露地でも、大きな病気や害虫に合わず育ってくれています。昨年、種採りした場所が耕作放棄地の片隅だったので、発芽率もすごくよく生命力が高まったのかなと感じます。
アブラナ科なので、自然の菜の花と交雑しない場所を選ぶのにいま困っています。こまつたな~。なんて。
黒田五寸人参
スライサーで縦に薄くスライスした人参をラペに。ドレッシングや余ったピクルス液にオリーブオイルと塩を混ぜて合えると美味しいです。
じゃがいいも(タワラワイス)
見た目は普通のじゃがいもですが、これも俵さんの品種でとても美味しいです。皮付きでポテトフライにしたり、茹でたじゃがいもを潰して片栗粉を混ぜて、まるめて焼くともちもちとした初ッ科でおやつに最高です。
紅芯大根
皮の近くは少し硬い大根ですが、甘くてサクサクとした大根で、中は赤いのでサラダに入れるととてもきれいです。スライサーでスライスして、塩麹とお酢を少々、数日漬け込んでも美味しいですよ。
ビーツ
スープなどにも美味しいのですが、色移りするのでミネストローネなどだと色が気になりません。蒸したり焼いたりするほどほっくりとした食感です。
新戒青菜(小松菜)
在来種の小松菜はとても珍しく、味が濃い小松菜です。胡麻和えや白和え、どんな料理にも美味しいですが、茹でた小松菜にごま油、塩、すりゴマと和えたナムルも簡単で美味しいです。
九条太ねぎ
とても柔らかく、甘くてねっとりした太ネギです。シンプルにフライパンに油を引いて焼いて塩で食べるか、鍋や炒め物、お好み焼きなどどんな料理も美味しさアップしてくれる太ネギです。
伝統野菜とも呼ばれる在来種のお野菜を中心に、旬のお野菜を(6~7品)お届けします。
全て農薬・化学肥料は一切使用しておりません。
「竹田かたつむり農園|無農薬野菜セット」に同梱されている「かたつむり通信」の抜粋版です。
その時その時の一番美味しいお野菜を詰めてお送りしていますので、野菜セットの内容は毎回変わります。
この抜粋版のかたつむり通信は、無農薬野菜セットを注文されるときの参考にしていただければと思います。