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白浜の隠れた観光スポットをご案内している「白浜さんぽ365」ですが、今回は番外編です。
当店の白浜本社の最寄り駅と言えば「JR紀伊富田駅」なのですが、クルマ社会の白浜ですので、本社従業員の中でも電車通勤をしているものは皆無。
紀伊富田駅の利用方法がなかなか渋い(?)のですが、電車を利用しない白浜社員たちとは話が噛み合いませんので、もしかしたら旅行で来られた方が困られるかも???と思いましたので、ブログでご紹介することにしました。
紀伊富田駅の外観です。 JR西日本・紀勢本線(きのくに線)の無人駅です。
開業は1933年(昭和8年)で結構古い。現在の駅舎になったのは2002年からだそうです。
見ての通りの無人駅です。改札も無く駅舎からホームに出るのを遮るものはありません。
2019年の1日平均乗車人数は47人だそうで、2009年の107人を最後に以降は100人を割り込んで年々少なくなっています。
駅舎には券売機もありません。
初めてここから電車に乗ろうとしたときには、切符はどこで買ったら良いのかわからず、案内も掲示されていませんでしたので、本当に困りました。
時刻表です。
辛うじて朝夕の通勤・通学時間帯に1時間に1本ずつ、その他の時間帯は2~3時間に1本になります。
とてもビジネスで利用はできませんが、テレビ東京のローカル線の旅番組などでは良い画の撮れるロケーションになるかも知れません。
改札のない駅舎を出てホームに出ますと、手前(駅舎側)の1番線が新宮方面行きホームで、跨線橋を渡った2番線が白浜・紀伊田辺方面の2面2線の相対式ホームになっています。
乗車人数、本数の少なさから、1面1線の単式ホームをイメージしましたが、ちょっと意外でした。
跨線橋を登って駅舎を見下ろすとこんな感じです。
方向的に、白浜・紀伊田辺方面行きの電車は、この奥の山の方からやってきます。
切符を買わないまま駅舎を通り抜けて、跨線橋まで昇ってきてしまいましたが、さていよいよ、電車の乗り方です。
跨線橋から見下ろすと、思ったより立派なホームなのです。ホームの中ほどには屋根のあるベンチもあるので、ついそこまで歩いていってしまいそうになりますが、その前に確認しておかないといけないスポットがあります。
跨線橋の階段を降りてきてすぐの足元の表示を見逃すな!!!
紀伊富田駅に停車する普通電車は、ワンマン運転の電車になっています。電車に乗るのは先頭車両の一番前の扉しか開きません。
降りるときも同じですので、以前本社への出張に電車を利用したときに、イヤホンをして音楽を聴きながら2両目に座っていたら、社内のアナウンスを聞き逃して、駅に着いても扉が開かなくて降りそびれそうになって慌てたことがありました。
さて、乗り方です。
切符を買っていませんので、整理券をもらって後払いになります。バスと同じです。
先頭車両から電車に乗り込むと、以前乗ったとき(3年前くらい?)とは、乗り方に変更がありました。整理券は発券機になっていて、なんと!ICカード(ICOCA)が使えるようになっていました。
千と千尋の神隠しで、千が銭婆のところへ行くために電車に乗るときに車掌さんが切符を受け取るシーンがありましたが、以前はそれと同じように扉が開くと運転手さん(車掌さんと兼任)が立っていて、整理券を手渡ししてくれたのです。
それが、ICカードが使えるようになっているとは驚きでした。今年3月から使えるようになったそうです。
終点までの途中駅で下車するときは、乗るときと同様に先頭車両の一番前の扉からしか降りられません。バスと同じく整理券ごとに精算をして降ります。ICカードの人は、乗るときと同じく、降りるときもタッチします。
終点の紀伊田辺駅では、先頭車両以外の扉が開きますので、駅の改札で精算するようです。
紀伊田辺駅から更に先(和歌山・大阪方面)に行く場合は、乗り換えた電車の中で車掌さんに申し出て精算するか、下車駅の改札で精算できます。
以前は白浜駅から新宮方面の各駅ではICカードが使えなかったのですが、今は車載型ICで精算できるようになっています。
普段電車を利用することが多いエリアから来られた方は、手持ちのICカードで乗れるようになりましたので安心です。但し、ICカードにチャージできるポイントは少なそうですし、残高が少なくなったときのオートチャージにも対応していませんので、あらかじめ余裕を持ってチャージしておくことをおすすめします。