皆さんこんにちは。
前回のコラムに引き続き人生を飛躍させる考え方についてお話ししたいと思います。
前回は私が考える「人が成長する為に必要な二大要素」
（『異常に高い目標設定』『根拠のない自信』）
について紹介しました。
特に、目標を設定することについて私のこれまでのキャリアで取り組んだことを詳しくお話ししました。
要約すると、
これまでに取り組んだ目標設定の考え方は三段階あり、
第一段階は「段階を踏んで成長を目指す目標設定」だったが、目標に対する疑問や違和感を感じる事が多く、成長も実感できなかった。
第二段階では目先に捉われず『今』を全力で過ごす事が成長になると感じ、「目標は作ってはいけない」と考えるようになった。
という内容でした。
第二段階についていくつか質問があったので補足をすると、「目標は作ってはいけない」とありますが、なにかしらの『ビジョン』は必要だと思います。
ビジョンとはつまり『ありたい姿』です。
「友達がたくさんほしい」
「優秀なサラリーマンになりたい」
「お金持ちになりたい」
など、ありたい姿がイメージできていることによって、その為に必要な行動が自然と見えてくると思います。
第三段階
ここまでを踏まえ現時点で私が辿り着いた、人が成長する為に最も有効な考え方が『異常に高い目標設定』を置くことです。
その理由を説明します。
そもそも人が飛躍的に成長をする為には何が必要なのか。
私は『行動』を変えることに尽きると考えます。
なにか新しいことを挑戦するにしても、自分の性格を変えるにしても、そこには必ず「できない理由」や「挑戦する恐さ」が頭の中に先行し、やりきれない事が多いです。 それを乗り越えて行動を変えられた時に初めて成長の機会があると思います。
おそらく世間に多い目標設定は、現在の状態から考えうる”達成できそうな”目標を設定することだと思います。
トヨタ自動車の前社長も、成長率101〜120%を常に続けることが企業の在り方として最適と話していたと記憶しています。
企業の目標としてはもちろん正しいと思います。
しかし、一個人の目標としては正直つまらないと思ってしまいます。
私は毎日500%くらい成長したいです（笑）
「達成できそう」な目標とは、裏返すと『将来が約束された』目標設定です。
つまり現状維持で達成が見込めるので、行動は変えなくていいのです。
今の行動に少しのプラスαを加えるだけで達成できてしまうので、何かを大きく変えようという意識は芽生えません。これでは残念ながら成長の機会が失われてしまいます。
一方で異常に高い目標を設定すると、そもそもの前提条件から見直す必要があります。
期限が短く難易度が高いのであれば、普段では取らない行動を取らなければいけないし、それにかける熱量も今まで以上のものを求められます。
その行動を取ること自体に成長があると思いますし、新しい行動を考えアイディアを生み出すことも成長です。
異常に高い目標設定に本気で取り組むことは、思考を広げ、熱量を生み出し、行動を変えることができるのです。これが飛躍的な成長だと私は考えます。
そしてここで重要なことは設定した目標を達成できたかどうかは気にしないことです。
今の日本の教育には、設定した目標をどれだけ達成できたかに重きを置かれています。
達成できなかったときには「なぜ達成できなかったのか」と叱責され、達成できたときには大きな喜びを感じるように刷り込まれています。（だから”達成できそうな”目標を設定することが多いのかもしれません。）
しかし私は、どれだけ達成できたかよりもどれだけ成長できたかの方が圧倒的に大事だと考えます。
例えば、夏までに体重を減らしたい人がいたとします。
異常に高い目標設定として『1週間で5kg落とす』と考えてみてください。
おそらく達成することは難しいでしょう。
しかし、本気で取り組んだならば2kg程度なら落とせそうな気がしませんか？ 数ヶ月で5kg落とせば良いだろうと考える人と比較すると、1週間で2kg落とすことは物凄い成長率です。
目標そのものは達成出来ていませんが、成果としては劇的な成長を得られています。
（例として体重について挙げましたが、健康上おすすめはしません）
これが私の考える異常に高い目標設定を置くことの最大の強みです。
ポイントは、高過ぎて達成できるか分からないけど、その姿に本気でなりたいと思える目標を設定することです。
ここまでを読んで、
「口で言うのは簡単だろ」
「そんな簡単に高い目標に挑戦できない」
と思われる方がいらっしゃると思います。
その通りです。
人はそもそも変わりたくない生き物です。
自分を変えようとする行動には拒否反応を示すものです。
私にもその反応が備わっています。
それでもそれを上回る手にしたい目標があったから、私は行動を変えることができたとのです。
では何故私が異常に高い目標に取り組む事ができるのか。
それがまさに成長に必要な二大要素の『根拠のない自信』です。
根拠のない自信
何か理由があるわけじゃないけど”自分なら出来る”と信じる想い、これこそが異常に高い目標にも取り組める原動力です。
そんなことかと思われるかもしれませんが、計り知れないパワーがあると私は信じています。
頭の良い人はなにかを始める時に合理性を重視し、出来る理由と出来ない理由を並べ、比較した上で実行に移すかを検討します。
残念なことに、やりたいことが大きければ大きいほど出来ない理由を並べることは容易で、非合理と判断され実行に移されない事が多いです。
しかし、根拠のない自信がある人は出来ない理由は無視し、どうやったら出来るかだけを考えます。
挑戦の中で行動を変えながら課題を解決していくのです。
せっかくやりたいことがあるのに、やる前から出来ない理由を用いて諦めるのは至極勿体ないことです。
世の中大抵なことは困難が付きまといます。
しかし、非合理な目標に挑戦することに人間のロマンがあると思いませんか？
合理的思考は非合理な目標を達成する為の道具としてあるくらいがちょうどいいのです。
そして、根拠のない自信はその非合理なことに挑戦する勇気を与えてくれます。
有名な海賊漫画の主人公は第一話から『海賊王に俺はなる』と言います。
果たして彼はそこに根拠があったでしょうか。
合理的に考えた上での発言だったのでしょうか。
今では自分の弱みを補う大勢の仲間を引き連れた大海賊に成長しています。
大切な事は、自分の中から湧き出る欲望を素直に信じるだけです。
『根拠のない自信』を持って『異常に高い目標』に取り組むこと。
これが私の考える「人が飛躍的に成長する為の方法」です。
終わりに
語り始めると熱くなってしまいました。
まだまだ話したい事がありますが既に文字数の基準を遥かに超えているのでここまでにしておきます。
読者の皆さんに少しでも挑戦する意欲が湧いて頂けたなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
倉坂 正人 MASATO KURASAKA
石川県金沢市出身
石川県立工業高→早稲田大→三菱オートリース→フリー
ジャパンツアー（BVT1）ランキング 1位（2023.05.2時点）
ジャパンツアー個人ランキング8位（2023.04.24時点）
2022年前期 強化選手
2022年 ジャパンツアー平塚大会 優勝
2022年 ジャパンツアー名古屋大会 優勝
2022年 ジャパンツアーファイナルグランフロント大阪大会 優勝
2022年 クオリティソフトがスポンサード
倉坂選手プロフィール
https://beach.jva.or.jp/player_men/masato_kurasaka_2022/
倉坂選手インスタグラム
https://www.instagram.com/masato_kurasaka/