皆さんこんにちは。
5月は『マイナビジャパンビーチバレーボールツアー第二戦平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯』が開催されました。結果は準々決勝で敗退し、5位で終了しました。今大会は今年開催されるアジア大会の出場をかけた大会であっただけに非常に残念な結果となってしまいました。

今回の敗退から何を学ぶべきか。負けた試合内容を細かく振り返ってみましたが、私はむしろ過去の試合の中にもっと学ばなければいけない要素があったのではないかと考え始めました。
もちろん敗退した試合は何の理由もなく負けたわけではなく、我々に足りないものがありそれを補う練習やトレーニングをする必要があります。
一方で、これまで優勝してきた大会やこの大会の準々決勝以前に勝利してきた試合を振り返ると、実は負けに繋がる要素があったのかもしれません。

勝ったとはいえ、

「足りない部分はないのか」

「もっと精度高くプレー出来ないのか」

「もし対戦相手が絶好調だったら果たして勝てていたのか」

そんな風に考えられていたか自分を振り返っています。特に3つ目について。勝った試合は果たして自分たちは完璧な仕事をしていたのか、他力だった部分もあるのではないかと。 試合に勝ったとしても、全てのプレーが満点であるとは限りません。勝ち負けに限らず足りない部分を見つけ、そこを補い続けることが成長し続ける上で重要な要素です。自分の中では満足していたつもりはありませんが、これまでの自分を振り返るとこの部分がまだ甘かったのかもしれません

事実、平塚大会に入るまでの練習は常に状態が良く、日々成長を実感できる程充実した調整ができていました。いざ大会が始まっても予選の試合では思い通りのパフォーマンスが出来たと思います。その考えに落とし穴があったのでしょう。

そんなことを考え始めると、どこまで自分で自分を客観的に理解できているかが大切になってきます。自分の心の中は自分が一番理解しているように思いますが、理解できていない部分は案外周りの人達の方が理解しているような気がします。だからこそ周りの人達とのコミュニケーションは重要で、人の意見を素直に受け入れることが成長への近道なのでしょう。

話は逸れましたが、今回の敗因の一つとして、自分への戒めの想いも込めて『私の心に慢心があった』としたいと思います。

長々と反省の弁を述べましたが、今は次に向けて全力で走り始めています。
ビーチバレーボールが対人競技である以上、一試合毎に勝敗がつきます。そこに一喜一憂することも必要ですが、それよりも大切なのは現役を続ける以上常に成長し続けることだと思います。

勝ち負けに気持ちを左右されることなく、
周りからの評価に流されず、
目先の結果に視界を奪われることなく、
自分のプレーをより正確に分析し正しく解釈し次の課題へ取り組み続けることがアスリートという特殊な職業の仕事内容なのでしょう。

そう考えると、競技に取り組む全ての時間に成長するチャンスがあるのかもしれません。そのチャンスに気付けるかどうかが勝負です。今は自分の可能性にワクワクした気持ちが抑まりません。次の試合がとても楽しみです。

今年のビーチバレーボーツアーのコンセプトとして掲げる『都市型大会』を象徴するような試合が開催されます。
・第三戦 渋谷大会 (6/3~6/4)
・第四戦 横浜赤レンガ大会(6/16~6/18)
たくさんの人の目につく場所ですので、ビーチバレーボールの認知度を高めファンになってくれる人を増やすチャンスです。選手も気合十分に高まっています。この素晴らしい会場で白熱したプレーを見せ、ビーチバレーボールの面白さをぜひ味わってほしいと思います。

協会や大会スポンサーのご尽力もあり、年々様々な取り組みをすることで少しずつビーチバレーボールが世間に理解され始めています。しかしそれでも、ビーチバレーボール先進国のアメリカやブラジルなどと比較すると、国内における人気度は遠く及ばない状況です。
競技のレベルもそれに比例し差をつけられているのが現状です。競技の認知度を高めることで競技人口が増え競技レベルが上がるのか、はたまた競技レベルを世界水準に上げることが先でそれに伴い競技人口や認知度が高まるのか。正解のない課題なのかもしれませんが、私の愛するこのビーチバレーボールという競技がたくさんの方の目に触れ、日本が世界のリーダーになることを夢見ています。このコラムがその一助になり、読者の皆様からの興味が増していると幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

試合結果
マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023
第2戦 平塚大会ガラナ・アンタルチカ杯(2023/05/12~05/14)

プール戦1. 〇2-0 山口 和也/辰巳 遼
プール戦2. 〇1-2 山口 孝司/平井 学
準々決勝.× 1-2 古田 史郎 黒川 寛輝ディラン

プール戦2試合を快勝して、開幕戦に続く連続優勝の期待が高まりましたが、残念ながら準々決勝で敗退となりました。

そして、コラムの更新タイミングと前後してしまいましたが、6月3日、4日に第2シードとして参戦した渋谷大会が行われ、惜しくも準優勝という結果でした。
次は、横浜赤レンガ大会です。頑張れー!!!

試合結果
マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023
第3戦 渋谷大会(2023/06/03~06/04)

準々決勝. 〇2-0 立谷 純太郎/畑辺 純希
準決勝. 〇2-0 立谷 純太郎/畑辺 純希
決勝.× 1-2 石島 雄介/髙橋 巧


倉坂 正人 MASATO KURASAKA

石川県金沢市出身
石川県立工業高→早稲田大→三菱オートリース→フリー

ジャパンツアー(BVT1)ランキング 1位(2023.05.2時点)
ジャパンツアー個人ランキング8位(2023.04.24時点)
2022年前期 強化選手
2022年 ジャパンツアー平塚大会 優勝
2022年 ジャパンツアー名古屋大会 優勝
2022年 ジャパンツアーファイナルグランフロント大阪大会 優勝
2022年 クオリティソフトがスポンサード

倉坂選手プロフィール
https://beach.jva.or.jp/player_men/masato_kurasaka_2022/

倉坂選手インスタグラム
https://www.instagram.com/masato_kurasaka/