皆さんこんにちは。8月の活動報告をさせていただきます。

8月の大きな大会は、8月12日〜14日にビーチバレージャパンという大会が開催されました。
ジャパンという名の通り、各都道府県予選を勝ち抜いたチームが参加できる日本最大規模の大会です。毎年大勢の観客が集まる大会でこの大会に照準を合わせてくる選手も多く、8月の中旬という1番暑い時期に開催されるので非常に活気が溢れています。
50チーム以上が参加する大会なので、神奈川県の鵠沼海岸で3日間行う長丁場の戦いになります。

そんな多くのビーチバレーボール選手やファンが楽しみにしていた大会ですが、大会当日に台風が来るという予報が入り開催が危ぶまれる状況になりました。自然の中で行う競技なので、こういった自然災害は付き物であり、仕方のないことではあります。
それでも運営の方々のご尽力により、最も接近する日を避け、日程を短縮しなんとか開催に至ることになりました。

我々のチームの結果は4位でした。
もちろん納得のできる結果ではありません。

春先から様々な戦術や技術にトライしていますが、なかなか思うような結果が出ていない状況にあります。常に優勝を目指しているだけに苦しい状況がつづいていますが、それでもアスリートとして、結果を追い求めて成長したいと思います。そして、応援してくださる方々と喜びを分かち合える結果を出せるよう精進していく所存です。

今回は残念な結果ではありましたが、手応えを感じている部分も多くあります。今回の内容を正しく評価し、継続して強化していくものと大きく変えなければいけないものを見極め、これからまだ続くシーズンに向けてトライを続けて参ります。

最近は、ビーチバレーボール教室などで講師をさせて頂く機会が増え、様々な方々とコミュニケーションを取らせて頂いています。8月はその時間も多く、そこで感じることについてもお話しさせて頂きたいと思います。

ビーチバレー教室といっても内容は様々で、地域のビーチバレーボール体験会から、全国大会優勝を目指す学生の指導など多岐に渡ります。
そこで1番感じることは伝えることの難しさです。私は人と話すことが好きで、コミュニケーションを取ることに苦手意識はありませんでしたが、いざ人に指導するとなると思うように伝わっていないと感じることが多いように感じます。

ひとえにビーチバレーボールを教えると言っても、伝える相手は様々で相手に合わせた伝え方をする必要があります。
小学生から大学生まで様々な学生と接していますが、それらのなかでも細かく分けて考える必要があると感じました。

・小学生or中学生or高校生or大学生

・男性or女性

・大勢に同時に指導or個別に指導

・上級者or初心者 などなど…

私が指導させて頂く機会はほとんどが1日か2日程度の期間なので、指導する相手をいかに理解できるかが、相手に合わせた伝え方に繋がる第一歩だと感じます。

そんななかで、私が指導する上で意識していることが2点あります。

一つ目は相手の求めるレベルを理解することです。
これまで様々なスポーツの現場に携わってきましたが、個人競技や団体競技関わらず、コーチなどのスタッフ陣と選手の目指すレベルが一致していることは大前提として必要な条件だと考えます。そこにズレがあると、円滑なコミュニケーションには至らず双方のモチベーションの低下に繋がる恐れがあると感じます。
天候や気温が日々変わる中で行う競技なので、自分の身体を含めた様々な状態を全て把握し、昨日とは違う自分を出せるかが勝利へのカギになります。
そんなところにこのビーチバレーボールという競技の面白さがあると感じています。

そこで、ビーチバレーボール教室する際には、まずは相手のレベル感を理解し、なにを伝えるべきかを考えるようにしています。

大きく分けると、「楽しさ」を伝えるべきか、「勝ち方」を伝えるべきかに分けます。未経験の小学生などには、具体的な技術は伝えず、どうやったらボールが落ちないか、どう動いたらボールが繋がるかなど、ビーチバレーボールの「楽しさ」を伝え、上級者にはより戦術的な、点の取り方や対戦相手との駆け引きなどを伝えるようにしています。

二つ目は、「短く、分かりやすく」伝えることです。
「短く」する理由は聞く側の集中力に配慮することにあります。過去の自分を振り返ってみても、話が長く説教じみた話はほとんどが頭に入らない印象があります。その為、一度に伝える情報量は少なくするよう意識しています。

「分かりやすく」伝える為には、聞く側がイメージしやすい表現を意識しています。特に技術を伝える際には、どのようにプレーするとその先にどんなメリットが生まれるかまで順序立てて伝えるようにしています。

プロアスリートとして、ビーチバレーボールの普及も大事な使命だと考えています。自分の成長と併せて、これからの時代を担っていく後輩たちにとって明るい未来が開けるよう、伝える立場としての技術も高めていきたいと感じるこの頃です。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

9月号のコラムを入稿していただいた直後に行われた大会で優勝されました!
決勝戦は強敵相手にフルセットまでもつれた手に汗握るシーソーゲームでしたが、最後の底力はきっと酵素玄米パワーのおかげ!?

試合結果
マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022
第3戦 平塚大会(2022/09/2~09/4)

本戦 長谷川 徳海/倉坂 正人 組
QF.○ 2-1 髙橋 巧/古田 史郎
SF.○ 2-0 二宮 大和/石川 瀬那
F.  ○ 2-1 石島 雄介/黒川 寛輝ディラン


倉坂 正人 MASATO KURASAKA

石川県金沢市出身
石川県立工業高→早稲田大→三菱オートリース→フリー

ランキング8位(2022.06.22時点)
2022年前期 強化選手
東京オリンピック代表決定戦 準優勝
JBVシリーズ2020千葉市長杯 優勝

2022年 クオリティソフトがスポンサード

倉坂選手プロフィール
https://beach.jva.or.jp/player_men/masato_kurasaka_2022/

倉坂選手インスタグラム
https://www.instagram.com/masato_kurasaka/