和歌山県熊野本宮産 |
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マコモタケ(真菰筍)という名前からキノコの仲間と思われがちなのですが、トウモロコシやサトウキビと同じイネ科の大型植物です。
真菰は、昔から池・沼・川岸等の水辺に群生している身近な植物でしたが、自生の真菰はかなり少なくなってきました。
いま田んぼで栽培されている真菰は、マコモタケが収穫できる栽培種になります。
春に植えつけされた真菰が夏を過ぎた頃に、真菰に寄生する黒穂菌の影響で、株元の若茎がぷっくりと膨らんできます。この膨らんで太くなった部分が「マコモタケ」と呼ばれ食用に収穫されます。
神宿る霊草
真菰は“神宿る霊草”とも言われて古くから親しまれ、神道的にも関わりの深い植物です。
古事記にも登場し、日本の神事では真菰の葉が用いられます。出雲大社や氷川神社の注連縄は、真菰の葉で編まれています。
生でも良し♪炒めても良し♪焼いても良し♪
マコモタケは、クセがなくほのかに感じる甘みと、若いタケノコのような食感が楽しめる食材です。
中国料理ではよく使われる食材の一つですが、日本では滅多にみかけることのない希少な高級食材です。低カロリーで食物繊維・カリウム・ビタミン・ミネラルが豊富に含まれているため、血圧降下・浄血作用や利尿・便秘緩和などの効果も期待される、ダイエット食材としても注目されている野菜です。
おすすめの食べ方は素焼き。(写真)塩、醤油、味噌、オリーブオイル等のシンプルな味つけが良く合います。素焼きにしたマコモタケに、バルサミコ醤油麹のソースをかけた「マコモタケのロースト」は、たまな食堂の秋の人気メニューのひとつです。
油との相性が良いため、天ぷらやフライといった揚げ物も美味しく、適度に食感が残る大きさに切ったマコモタケを具材にした炊き込みごはんもおすすめです。(写真はマコモタケのきんぴら)
生でも、炒めても、焼いても、炊いても、漬けても、揚げても良し♪幅広いメニューにお使いいただけます。
マコモタケを作っている西浦 隆さん・はるみさんご夫妻の田んぼは、“よみがえりの聖地”として今も信仰を集める熊野三山のひとつ熊野本宮大社の近くにあります。
世界遺産・熊野古道が連なる本宮の環境は、緑の自然に囲まれ、豊かできれいな水に恵まれた環境です。
西浦さんご夫妻が真菰を栽培しはじめて丸6年、今年7年目になります。(2020年現在)
真菰を作り始めたキッカケは、真菰の食べたり飲んだりの効用よりも、「真菰の葉の枕で眠ると、落ち着いたり、よく眠れたりする」という話を聞き、乳がんの抗がん剤治療による睡眠障害を、ずいぶんと軽減して助けられたという話しに、とても感銘を受けたことが、栽培したいと思ったきっかけなのだそうです。
まこもの枕のために葉っぱを使うだけでは勿体無いということで、食用のマコモタケの収穫も始めたのだそうです。
西浦さんご夫妻が、農業を始めた当初から現在にいたるまで一貫しているのは、自分たちが田んぼをしていることで、少しでも水や土がきれいになれば。そう願いながら、農産物としてのお米やまこもたけは、そのご褒美というか結果としてもたらされるものと考えています。
元々、隆さんは森林の環境にあたえる大きな働きに貢献したいと、林業従事者になるために、本宮への移住を決意された方で、現在も冬場は、山仕事に入られます。
真菰には水をきれいにする働きがあり、琵琶湖の水質浄化活動にも使われているほどです。
この土地の多くの方が、昔から営んできた山林とも、里山とも密接につながった暮らしを、真菰を広げることで、さらに、自然の循環の一部として営んでいけるよう、という想いで毎日取り組んでいます。
自然環境を大事に考える西浦さんの田んぼでは、農薬も除草剤も使いません。化学肥料も動物性の有機肥料も一切使わず、自然のまま育てることにこだわっています。
そんな西浦さんご夫妻の田んぼには、カエルが沢山。そのカエルを狙って出てくるヘビも沢山出てくる等、自然と共生しています。
そして、元々水辺に群生する真菰にとって「水」はとても大事。なので、植え付けから収穫までしっかり水をキープする「深水管理」を行っています。
マコモタケは美味しく食べられる旬が一年のうち2〜3週間程度と極めて短い作物です。ですので西浦さんの田んぼでは、少しでも長くマコモタケの旬を楽しんでいただきたいと「千葉早生」と「一点紅」の2種類の真菰を作っています。
葉を全て剥きます。
葉の名残の筋や、薄く緑色になっている表面の皮を剥きます。根元側の端の固いところを落として、下ごしらえ完成です。
旬の期間が短く、収穫後も食べごろが刻一刻と変化します。下ごしらえの後、少し食べてみて繊維感がある場合は、火を通すほうが美味しく召し上がれます。
農薬も除草剤も化学肥料も使わず、熊野の自然と共生しながら育てている西浦さんのマコモタケ。大きさもまちまちです。1kgで約10本。大小混合8〜12本程度でお届けいたします。
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生育状況をみながら美味しく食べられるタイミングで収穫して、ご注文順に発送させていただきますので、お届け日のご指定はできません。予めご了承ください。※お受け取りの時間指定は可能です。
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名称 | 真菰筍(マコモタケ) |
産地 | 和歌山県田辺市 |
栽培方法 | 農薬 :不使用除草剤 :不使用化学肥料:不使用 |
内容量 | 1kg(大小混合10本前後、8〜12本) 2kg(大小混合20本前後、16〜24本) |
保存方法 | 紙に包んでからビニール袋に入れ、冷蔵庫で保管すると乾燥を防いで長持ちします。 冷凍庫で保存する場合は、下ごしらえをして蒸し器で5分蒸してから保存してください。 生のまま冷凍すると身がフカフカになってしまいます。 |
下ごしらえ | たけの部分を包んでる葉を全て取って、白い中身だけの状態にします。 表面が緑色になっている部分は、筋が入って皮のようになってきていますので、気になるようなら薄く剥いてください。 |
生産者 | くま野良 和歌山県田辺市本宮町 |