とっても珍しい百年交雑してないという在来種の小豆を作っておられる生産者さんに会いに、北安曇野の池田町に行ってきました。
写真は池田町を一望できる見晴らしの良いところへと最初に案内していただいたクラフトパークからの眺めです。
雲がかかっていなければ、北アルプスの山並みが見えたのですが。ザンネン!
目的の生産者さんの畑は、北アルプスの反対側から池田町を挟み込む位置の山中にありました。
このあたりは昔は養蚕が盛んな地域だったそうですが、今は桑の木に代わって桜が多く見られるのだとか。
人の手で植えた桜ではなく、小鳥が啄ばんで落とした種から広がったと言われる桜の木は数千本にもなる信州の桜の名所で、桜の季節には山肌がピンクに染まる景色から、この辺りを「桜仙峡」と呼ぶようになったそうです。
やっぱり出るんだ!!!
かなり山の奥深いところまで入ってきたので「出るのかなぁ?」と思ってましたが…。
熊だけではなくて、マムシにも注意が必要ということで用心のためにお借りした長靴を履いて目的の畑へ。
今回の目的はココ。在来種の小豆を大切に守り続けている寺島 孝さんの畑です。
写真では伝わりにくいかも知れませんが、山の斜面に作られていて、それも結構な急斜面…。転ぶな危険!落ちたら死ぬ!みたいな感じです。
畑は小道を挟んで上と下に分けられていますが、大切な在来種小豆の種を供給する役割を担われているので、他の種と混ざってしまわないように畑を分けて管理されているのだそうです。
上の畑に移動して今回アテンドしていただい方々を入れて記念撮影。
左から金の鈴農産物等生産組合と池田町役場振興課の皆様です。今回は本当にありがとうございました。
それにしても周りには何もありませんね。山、山、山、そして山、です。
この環境なら確かに、百年間交雑無しと言われても、なるほど!そうだろうなと思える場所ですね。
寺島さんのお宅にお邪魔したときに見せていただいた「唐箕(とうみ)」
唐箕とは、穀物の選別を風力を使って行う装置のことで、ハンドルを回して中の風車を動かして風を起こし、軽い籾や屑を吹き飛ばし、重たい実とを選り分けます。
本体の裏側を見ると「昭和廿六年」という刻印が入ってました。その刻印の年(昭和26年|1951年)に製造されたものだとすると、なんと66年前のものということになります。恐れ入りました!
facebookに動画を載せましたので転載します。
実際に入れて選別しているところも見たくなりますね。今度は収穫時期に合わせて来なければ!
◆寺島さんの唐箕(とうみ) 「唐箕」とは、穀物の選別を風力を使って行う装置。ハンドルを回して中の風車を動かして風を起こし、軽い籾や屑を吹き飛ばし、重たい実とを選り分ける選別機です。 北安曇野池田町の山間で在来種の小豆を大切に守ってきた寺島さん。守ってきたのは小豆だけではなく、伝統的な木製の唐箕も未だに現役です!♪ 唐箕の刻印に「昭和廿六年」の文字が見えます。※26年元々は寺島さんのお婆さんが使っていたものだとか。 本当のプロは道具を大切にすると言います。お婆さんが使っていた木製の唐箕を、未だに大事に使い続けている寺島さんが育てた百年・在来種の小豆を間もなくご紹介いたします。お楽しみに! #自然食 #長野 #安曇野 #池田町 #在来種 #小豆
たまな商店さんの投稿 2017年8月30日