有機農業が達成に貢献できる持続可能な開発目標

 

 

先日、イマココラボさんが主催されている「2030SDGsカードゲーム」のイベントに参加してきました。
平日夜の開催にも関わらず40名以上の方が参加されていました。
参加された動機は「今の仕事に関連しているから」「会社から参加するように奨められたから」という方が多かったようですが、中には個人の興味で参加されている方もいて、SDGsに関する認知も少しずつ広がっているのかな?と感じられました。

 

“2030SDGsゲーム”て何?というお話はまたの機会として、そのイベントの中でファシリテーターさんがお話されていた内容で、SDGsを考える上で分かりやすいお話だなと感じたところをご紹介します。

 

“桶屋が吹けば桶屋が儲かる”という諺は、ある事象が起きると、それによって思わぬ場所や物事に影響が出る、ということを意味した諺です。

大風が吹く ⇒ 土ぼこりが立つ ⇒ 人の目に入って盲人が増える ⇒ 三味線で生計を立てようとする ⇒ 三味線の皮に使われるので野良猫が減る ⇒ 野良猫が減ったので鼠が増える ⇒ 増えた鼠が風呂桶を齧るので桶屋が儲かる。

諺が含んでいる本来の意味については少し横に置いて、実際の世の中もこの諺のように思わぬところに繋がっているのです。

 

 

スーパーでもコンビニで気軽に買える“安いスナック菓子”
この日本のあちらこちらで気軽に買えるスナック菓子が、インドネシア・スマトラのトラを絶滅の危機に脅かしたり、地球温暖化の原因の一つになっている、、、なんて言われたら驚きますか?

いまインドネシア・スマトラで起きている自然破壊については、こちらWWFの記事に詳しいので是非ご覧になってみてください。

https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/42.html

(WWFジャパン:インドネシア スマトラ島の熱帯雨林の減少)

この自然破壊の大きな原因となっているのが、“パーム油”を作るために再開発が続けられているアブラヤシのプランテーション(大規模農園)と言われています。

安いスナック菓子を作るためにパーム油は欠かせない原料になっています。スナック菓子だけでなく、コンビニの店内で使用している惣菜用の揚げ油などもパーム油が多く使われています。食品の原材料表示のところに“植物油脂”とか“植物由来”と書かれているものは、概ねこのパーム油です。

 

 

風が吹けば桶屋が儲かる的に事象を並べると、こんな感じになります。

 

一方的にパーム油を悪モノにしようとしているのではありません。
パーム油がこれだけ使われているのには、加熱に強く酸化しにくいとか、石鹸や洗剤など食品以外の様々な用途に使えるとか、バイオディーゼルの燃料としても活用できるとか、人々の生活に欠かせない原料であるからです。

 

大切なことは、こうして世界は繋がっているということを理解して、「経済発展」と「環境保全」と「社会インフラ整備」等々を、いずれかに偏った視点で考えるのではなく、特定の誰かだけがハッピーになるのでははく、みんながハッピーになる方法、取り組みの仕方を考えていくことなのだろうと思います。

 

 

SDGsの別のイベントに参加したときには、“コンビニ弁当が社会に及ぼす様々な影響”というお話をされていました。カゼガフケバ…的に考えると、どんな風に繋がっているのか考えてみませんか?