みなさんこんにちは。
もうあっという間の年末ですね。
テレビではクリスマス特集などが放送され始めましたが、例年よりも暖かい日が続いているので私はまだ年末感を実感できていないです。(お陰で変わらず外で思い切り身体を動かすことができるのは嬉しいですが。)いきなり寒波がやってくることを恐れている今日この頃の私です。
ジャパンビーチバレーボールツアー第10戦 グランドスラム 横浜赤レンガ倉庫大会
結果:5位
ノルウェーから参戦したチームに敗退し、5位という結果に終わりました。
久しぶりの外国人選手との対戦で改めて世界のレベルの高さを感じさせられました。
なにより驚いたのが彼らが22歳と20歳のペアだということです。その年齢の若さを感じさせないほどの落ち着いたプレーで終始安定したプレーをしていました。結果その二人がこの大会のチャンピオンに輝きました。
身長は二人とも190台後半ありダイナミックなプレーをすると思いきや、基本に忠実で非常に丁寧で精度の高いプレーを繰り広げます。これから日本人が見習うべきプレースタイルなのかもしれませんね。敗戦したことは物凄く悔しいですが、敵ながらあっぱれという感覚です。
ノルウェーといえば、東京オリンピックで優勝しパリオリンピックで3位になったチームもノルウェーでした。(今回来日した二人はそのチームの片方の選手の弟らしいです)
北欧の国は寒そうなのでピーチバレーとは縁がなさそうですが、なぜここまで選手の強化が進んでいるのか非常に気になるところですね。
ちなみにパリオリンピックで優勝したチームはスウェーデンのチームでこれまた北欧です。ここ10年以内で世界のビーチバレーボールにおける勢力図が大きく変わってきています。
それまで牽引してきたブラジルやアメリカだけでなく、北欧を中心とするヨーロッパの様々なチームが好成績を収め、南米からも強力なチームが出てきています。アジアにおいてはオーストラリアの活躍が凄まじく、世界で暴れまくっている印象です。その他にも、フィリピンなどが明らかに力を伸ばし始めていて、その背景には国をあげて強化を図っていることが見てとれます。
これから日本がそれらに負けずにいかに同じ土俵で戦うのか。真価が問われているのかもしれません。
この第10戦をもって2024年のジャパンビーチバレーボールツアーは終了しました。
たくさんのご声援本当にありがとうございました。
上位入賞は下記の通りです。
優勝:1回
2位:1回
3位:2回
今年は選手としても人としても大きく成長できた一年でした。
なんとしてもシーズン前半にレジェンド白鳥さんとペアを組んだ経験がなによりも大きかったですね。
今まで以上に自分に向き合い、『自分に出来ること』『自分がやるべきこと』そして『自分がやりたいこと』などを深く考えるようになりました。
その結果周りに流されない強い信念を獲得できた感覚です。いわゆる心技体でいうところの『心』の部分ですね。これにより自分の行動に自信を持て、今まで以上に確信度の高い日々を送れました。
毎日の自分に要求するレベルを上げ、それに常にトライし続けることで、結果として『心』以外の技術や体力も今まで以上に成長できたと振り返ります。
アスリート以前に人として正しい物事への向き合い方を学べたと感じていて、ここからの人生がすごく楽しみです。様々なことに挑戦したい一心です。
シーズン後半は若手選手と組むことが多く、ここでもまた学びがあり成長できた実感があります。
なによりも大事なのは『人の長所を活かす』こと。
その人が持つ長所を最大限に活かすことがチームとして成果を出すことに特に重要。
その長所が出せる環境を作ることで、その人自身のモチベーションが上がり、長所としていた部分が更に成長する好循環が働き始めます。結果的に弱点としていた部分も自然と底上げされていくのです。
今までの自分は、いかに弱点を減らせるかに目を向けていました。自分自身のプレーに対してもそうだし、周りの人にもその様に関わっていた自覚があります。 だからこそ得られてきた成果もありますが、それよりも長所を伸ばす方が結果的に取れ高が高いのです。
そもそもですが弱点に目を向けることって苦痛じゃないですか?(笑)
スポーツだけでなく、人間としても。
とてつもない損失を出さない(試合を壊してしまう、人に迷惑をかける)程度ならそれを個性として受け入れ、長所を伸ばした方が活躍の幅が広がるしなによりも人生が楽しいと思います。
足りないところは率先して周りに助けてもらいましょう。
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
有名な言葉ですね。本質を表していると思います。
皆さんの長所はなんですか?ぜひそれを発揮しまくっていきましょう!
ビーチバレーボールから人生を学び始めた倉坂でした。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
約3年に渡り連載いただいた倉坂正人プロのコラムも今回が最終回となりました。
「勝った!!!」「負けた…」と倉坂プロの試合に一喜一憂しつつ、毎月納期に一日遅れることなく原稿を送ってくださる真面目さ・誠実さと、コラム内で語られる考察の深さや興味の広がりに感心させられながら、自分も頑張らなければ!と背中を押していただいていました。
本当にありがとうございました。
これからも倉坂選手の活躍を応援していきたいと思います。
倉坂 正人 MASATO KURASAKA
石川県金沢市出身
石川県立工業高→早稲田大→三菱オートリース→フリー
ジャパンツアー(BVT1)ランキング 1位(2024.06.12時点)
倉坂選手プロフィール
https://beach.jva.or.jp/player_men/masato_kurasaka_2022/
倉坂選手インスタグラム
https://www.instagram.com/masato_kurasaka/