倉坂正人コラム『我以外皆師』Vol.29「夢は笑われるくらいがちょうどいい」

皆さんこんにちは。
いつの間にかも2024年も半分が終わりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今年は梅雨らしい梅雨を感じずにやたら暑い日が多い6月だったように感じます。心の準備ができる前に猛暑が来られると身体が追い付かないのでぜひやめてほしいですね。

さて、前回のコラムでは、「仕事は何のためにするのか」をテーマに様々なお話をさせて頂きました。たくさんの方にお読みいただき、いろんな方から連絡をもらいました。
中には、それぞれのお仕事について紹介してくださる方もいらっしゃり、

「私はすべての人を笑顔にする仕事をしています」
「僕は皆が一生健康でいられるための仕事をしています」

など、コラムの内容にあった通りに、仕事に対するビジョンを語ってくださりました。
ご連絡頂いた皆さんありがとうございます。凄く胸を打たれました。

ただ給料や地位の為だけに働くのではなく、自分の能力を最大限に発揮した上で、皆が人の役に立つ仕事をするようになると日本はもっとパワーが溢れる国になるのではないかと、私は偉そうに妄想しています。

ありがたいことに最近では様々な世代に対してビーチバレーボール教室をする機会を頂いています。
小学生から大学生など幅広い学生と話をするなかで、年齢が上がるごとに夢を語らなくなる現状を感じています。どのような学校教育がされているかわかりませんが、現実を見るようにと教えられているような気がします。
その結果、子供のころに描いた夢がどんどん小さくなり、現実的な将来ばかりを考えるようになっているように見えて少し寂しい気持ちになります。

もちろん安定した生活を送ることも素晴らしいですが、一度は抱いた皆の夢や野望に素直に生きてほしいです。そのように生きることが彼らにとって一番の成長につながり、仕事に対するやり甲斐も生まれるような気がします。

『夢は笑われるくらいがちょうどいい』

これを若い世代に伝えていきたいと思います笑

６月に出場した大会の結果は下記の通りです。

①ジャパンビーチバレーボールツアー2024
　第2戦都城大会／第25回ビーチバレー霧島酒造オープン

　結果：５位

②ジャパンビーチバレーボールツアー2024
　第3戦グランドスラムグランフロント大阪大会

　結果：優勝

約一年振りにツアー優勝をすることが出来ました！
いつもご声援頂いている皆さん本当にありがとうございました。
しかも会場はあのグランフロント大阪です。生憎の雨などもありましたが、たくさんの観客の前でプレーすることができ、選手としてとても幸せな時間を過ごすことができました。

この大会には大阪のインドアバレーチームのプロ選手も参戦してくれて、今までとは違う盛り上がりもありました。これをきっかけに日本のビーチバレーボール界が更に盛り上がるといいですね。選手として出来る限りの貢献をする所存です。

この大阪大会での勝因は、
『自分に100％集中する』ことが出来たことによるものと振り返っています。

自分に100％集中するとは、常に自分に矢印を向け、自分のことだけを考えることです。「次はなにをしなければいけないか」「今の自分のプレーはどうだったか」などを繰り返し考え続けていました。これにより、今までよりもプレーの再現性（同じプレーを繰り返しできる）が高かったように感じていて、高いパフォーマンスを大会を通して続けられたと振り返ります。

一方で今までの試合はどうだったかというと、周りの情報をたくさん受け取ることで様々な事態を想定することを意識していました。何が起きても動じないことを心がけていたのです。
これを意識する余りに、必要以上に意識が周りに分散していたように感じます。

「対戦相手やペアの調子はどうか」「次の展開はどうなるか」などを常に考えていました。結果的に自分のプレーが疎かになっていたのかもしれません。
『リスクを想定する』という意味では効果があったかもしれませんが、これはあくまでの自分のパフォーマンスが出来た上で成り立つものだと気づきました。

なので、今回はまずは自分に100％集中する。先のことや周りのことは考えずに今できる自分の最高のパフォーマンスをし続けることだけを考える。

試合をご覧になられた方からは「いつもより大人しかった」や「殺気みたいなものを感じた」などの言葉をもらいました。確かに試合中はぶつぶつ独り言を喋っていたので、今までとは違った空気感があったかもしれません(笑)
とにかく、新しい挑戦によって生まれた最高の結果には非常に満足しています。

まだまだシーズンは続きますので、引き続き自分史上最高を更新し続け、ビーチバレーボールを楽しんで参りたいと思います。

引き続きご声援よろしくお願いします。