1月25日。岐阜市で行われた無農薬米の美味しさと取り組みを競う「米冠位 無農薬米日本一コンテスト」の決勝大会に、なんと決勝審査員として参加してきました。
岐阜と言えば、やはり織田信長ですね。岐阜駅前には金の織田信長像が立っていました。
名古屋から移動で乗った電車からも、山の上にそびえ立つ岐阜城を見ることができて、歴史好きにはたまらない環境です。
会場は岐阜駅から歩いてすぐの「ホテルリソル岐阜」
6階・美花の間を使って行われました。
今回行われた「無農薬米日本一コンテスト」とは、非常に手間のかかる困難な無農薬米の栽培に取り組まれている農家さんたちを応援し、安全・安心で健康的なお米を多くの消費者にPRしていくために、岐阜の米穀商・株式会社ヨコチューさんが企画し開催されたコンテストです。
昨年に続いて今回で2回目。今回から「米冠位(こめかんい)」という冠が付きました。
五ツ星お米マイスターを含む審査員が、農家さんの取り組み・見た目・香り・味・食感といった観点で評価し、実際に口に入れておいしいと感じるお米を選出します。
決勝大会では、全国79品のエントリーから予選審査を経て選ばれた上位4名の方のお米の決勝審査と、惜しくも決勝は逃したものの上位にランクインされた方の「金賞」の授賞式が行われました。
最初にこの無農薬米日本一コンテストの発案者で、コンテストの実行委員長である株式会社ヨコチューの横山 裕正社長の熱い挨拶から始まりました。
実行委員長の挨拶のあと、決勝審査員の紹介です。左から、
決勝審査員長の澁谷 梨絵さん(株式会社シブヤ代表)
五ツ星お米マイスターはもちろんのこと、日本で唯一の穀物の7大プロフェッショナル資格を持ってらっしゃるスゴイ方です。
小池 理雄さん(三代目小池米穀店)
五ツ星お米マイスター資格を持つ原宿・表参道の唯一のお米屋さん。
秋沢 毬衣さん(株式会社山田屋本店)
五ツ星お米マイスター、こめ食味鑑定士の資格を持つ、東京・調布に店舗を構える山田屋本店の6代目。
という、メディア出演も多いすごい方々。
それに、愛知県内に展開しているスーパー・ナフコトミダのバイヤー生田 旭さんと、オーガニックスーパー旬楽膳のバイヤー松原 雄一郎さんに、実行委員長の横山社長となんとたまな商店店長の私という7名でした。
こんな錚々たるメンバーの中に混ざってていいのか、コンテストの間は緊張しっぱなしでした。
いよいよ決勝大会の審査が始まります。決勝審査員の席に、日本一を目指す4品のお米が運ばれます。
因みに、審査用のお米は、ごはんソムリエでもある澁谷審査員長の監修の下、美味しく炊き上げてくださいました。
審査米は、どれが誰の何のお米かわからないように、ブラインドテストで行われます。
見た目、香り、食感、味わいなど、いくつかの項目を自分の舌を信じて審査します…。大丈夫か…。
審査員の皆さんも、じっとお米を眺めたり、香りを感じたりしながら真剣な表情で審査を行っています。最初はそれぞれのお米の違いが判らなかったらどうしよう~と思っていたのですが、見事なまでに4品ともにはっきりと個性があって違いが判りやすかったです。
審査員の審査と並行して、会場に来られていた参加者の皆さんも4品のお米の試食を行っていました。会場のあちこちから「Aだな」とか「Bが一番好き」と言う囁きが聞こえてきます。
お米を見つめて悩んでいるのは旬楽膳の松原さん。わかります。わかります。
4品どれも個性が明確で、どれも本当に美味しいお米でしたので、違いがわかるかなぁ?という心配は杞憂に終わりましたが「美味しかった」で済まないのが審査員です。
4品に1位~4位まで、順位をつけなければコンテストの意味がないのです…。これはツラかった。
店長も真剣に審査をしましたよ。こんなすごく貴重な体験をさせていただいた記念に写真を撮ったりして余裕があるように見えますが、頭の中ではなかなか順位をつけられずモヤモヤしていました。
何とか決勝審査の試食を終えたあと、控室に戻って審査員の採点表の集計。
皆さんが「難しかった~!」「レベル高い!」と口々に仰っていたように、集計結果は本当に僅差の決着になりました。
コンテストを再開して審査結果の発表の前に、残念ながら決勝4品には及ばなかったものの、予選審査で高い評価を受けられた農家さんの「金賞」の授賞式が行われました。
金賞を受賞されたのは左から、
・渡部 龍也さん/わたべしぜん農園(新潟県魚沼市)コシヒカリ
・宮田 圭さん/Solidアース(岐阜県羽島市)つちのおとハツシモ、にこまる
・谷田部 晃功さん/谷田部農産(茨城県久慈郡)コシヒカリ
・伊藤 佳洋さん/DEN rice farm(栃木県大田原市)ゆうだい21
です。皆さん本当におめでとうございました!
そしていよいよ決勝審査の結果発表です。
栄えある「日本一最優秀金賞」に輝いたのは…
岐阜県羽島市・花村 直良さんの「つちのおと・ハツシモ」が選ばれました!!!
自分の名前を呼ばれたときの花村さんのガッツポーズ!
「農作物の栽培の基本は土づくり。微生物活性の高い土壌づくりを目指して、安全で安心して美味しいお米を多くの方々に食べていただきたいと常に思って日々取り組んでいる」
と、表彰後のあいさつで語ってくれました。
本当におめでとうございました!
おしくも僅差で最優秀賞は逃しましたが、この決勝大会に進んだ3名の農家さんには「優秀金賞」が送られました。左から
<優秀金賞>
・多田羅 進さん/株式会社三穂の郷(岡山県加賀郡)朝日米
・中込 進さん/米工房やなぎや(山梨県北杜市)コシヒカリ
・金田 尚大さん/ほのわ(福岡県宗像市)ヒノヒカリ
<日本一最優秀金賞>
・花村 直良さん(岐阜県羽村市)つちのおと・ハツシモ
でした。
皆様、本当におめでとうございました!!!
表彰後に決勝審査員からの講評。
審査員長の澁谷さんを始め、小池さん、秋沢さんの講評は、それぞれのお米、そして農家さんへの愛に溢れるとともに、お米の味わいの表現がさすが!と思わず唸ってしまうほど的確で、とても勉強になりました。
最初は講評はメインの3名だけと聞いていたのですが、審査員全員で…ということになり、店長も汗をかきかきお話させていただきました。緊張しすぎて、どんな話をしたのか覚えていません…(;’∀’)
最後に受賞者の皆さんと審査員全員で記念撮影でした。
安心して食べられる美味しいお米を作ってくださる農家の皆さま、そんな農家の皆さまの想いと努力の結晶であるお米を消費者へ届けるために様々な工夫をされている皆さま、そしてこんな素晴らしい機会を作っていただいた横山社長とコンテストを支えてくださったヨコチューの社員さんや関係者の皆さま、全ての方に感謝したいと思います。
たまな商店も負けずに頑張っていきたいと思います。