今回は、砂丘さつまいも「まいこ金時」を作っている、京丹後の若手農家さん山野賢一郎さんを訪ねてきました。
早朝の京都駅から網野駅まで、JR特急きのさき1号と京都丹後鉄道特急たんごリレー1号を乗り継いで、約2時間半の道程です。
せっかく取材に伺うのだからと、天気の良さそうな日を狙って、無理を言って何度か予定を変更してもらったのですが、結局取材当日は雨のちみぞれ雪…。
もってないなぁ…と残念がっていたら、「この季節の京丹後は、7割くらいはこんな天気ですから」と。(ダッタラショーガナイカ…)
さつまいもの収穫は、もう昨年の秋のうちに終わっていますので、今の時期は貯蔵庫で保管されている状態です。
さつまいもの特徴として、収穫直後よりも2~3ヶ月熟成させることで、余分な水分も飛んで、より旨味が凝縮されて美味しさが増していきますので、こうした貯蔵期間も美味しく食べるために大事な工程の一つなのです。
因みに貯蔵されている間は、砂丘から掘り出して砂が付いたままの状態です。
注文が入ると、貯蔵庫から取り出されたさつまいもが最初に持ち込まれるのが、金属性のコンベアが付いたこちらのマシン。
上からさつまいもをコンベアに乗せて自動的に送っているのですが、これ何をしているマシンかわかりますか?
正解は、自動焼き芋マシン!
ウソです。(スミマセン…。)
貯蔵されていたさつまいもは、収穫された時の砂が付いたままの状態なのですが、実は根っこもまだ残っているのです。
その根っこを、このマシンで焼いているのです。
そして、根っこを焼き切ったあとのさつまいもは、こちらの自動洗浄機できれいに洗い上げられます。
きれいに洗い上げられて、まいこ金時特有の明るく美しい肌になりました。
でもこの時点では、まだ大きさや形の選別ができていませんので、『まいこ金時』として出荷はできません。
きれいに洗い上げたさつまいもは、「大きさ・形」や「品質」等の厳しいチェックで選別されます。
「お化粧してないから顔は写したらアカンよ」ということで、お母さんの手元だけの撮影になりました。
お母さんの厳しいチェックを潜り抜けたエリートさつまいもだけが、ようやく「まいこ金時」として市場に並ぶことができます。
こちらの写真は、小売用のパック包装です。
たまな商店で販売するのは、こちらの5kg入りのダンボール入りです。
同じようにひとつひとつ丁寧に選別して箱詰めされて、皆さまのもとへお届けされるわけです。
「京丹後は空気も水もきれいで、お米も野菜もとても美味しいんです。」
「京丹後の美味しい野菜を食べてもらって、多くの人に京丹後のことを知ってもらいたいし、京丹後を全国的なブランドにしていきたい!」
そんな風に考えて、山野さんたち若手農家の有志が集まって、苦労を重ねて育て上げた「まいこ金時」
私たちたまな商店も、まいこ金時を多くの方に知っていただく機会のひとつとして、できるだけの応援をしていきたいと思っています。
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取材を終えて網野駅まで車で送っていただいている途中、今回の取材をアテンドしていただいた京丹後農産物販売促進部会の森下さんから、「雨ですけど、せっかくなので海も見ていきます?」と誘っていただきましたので、少し寄り道していただきました。
ただでさえ、激しい印象のある冬の日本海。荒れてました…。
日本海から吹き付ける冷たい風に、車の外に5分と出ていられなかったのですが、そんな中ふと気づいてよく見ると…。
サーフィンやってました…。スゴッ!!!
森下さんに聞くと、この辺りは全国からサーフィンをする人が、大勢集まってくるんだとか。
見ているだけで凍えました。
こんどは夏の時期に、大きな三角波にならない7月頃に泳ぎに来れたらいいなぁ、と思いました。
(取材:kaneda)