熊本県産 |
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熊本県菊池市。阿蘇伏流水と菊池川の恵まれた水と寒暖さの激しい気候風土の中で、元田裕次さんが作り続けているのは、旭一号という品種の原種米。
現在美味しいと言われている、品種改良されたお米の最初の親にあたるのが旭です。古くから栽培されていた掛け合わせの無い原種米です。その中でも良いものを選別して生まれたのが旭一号なのです。
元々熊本県で長期に渡り良質米として奨励品種に採用されて高い評価を受けていましたが、病気に弱く倒伏しやすい作りにくいお米でしたので、より作りやすく、よりもちもち甘く、と改良が進んだ新品種のお米が普及し、一時は殆ど作付けもされなくなり『まぼろしのお米』と云われるようになりました。
より柔らかく、よりもちもちと、より甘くと品種改良が進んだお米と比べると、旭一号のあっさりとした旨味と、するりと身体に入ってくる感覚は、お米本来の美味しさに気づかせてくれます。
元田さんの田んぼでは、農薬ゼロ・肥料ゼロの自然栽培を10年以上も続けています。
自然栽培を始めて間もない田んぼでは、長く与えて続けてきた農薬や肥料がまだ土壌に残っていて、冷たくて固い肥毒層ができていて、自然に育つ力を妨害するため、すぐには元気な作物は育ちません。
元田さんの田んぼは、多種多様な生き物の住処です。稲を食べてしまうタニシも沢山います。
「稲を食べられてしまうんだけど、草処理が必要なくなるくらい雑草も食べてくれるので、実はタニシは益虫なんだよね。」
天敵とも共生する。それが元田さんが進める自然栽培です。
元田さんが自然栽培を行う上で、大切にしているのは「土」です。
田植え期の前の土作りでは、起こした土を塊のまま横向きに立てます。さらに敷き詰めた藁を腐食させて土の力で栄養へ変えます。
自然の循環を大切にした土作りを行っています。
一般的な稲作では肥料や農薬を撒いて収量を確保しますが、自然栽培では収量が減ってしまう欠点があります。元田さんの田んぼも、自然栽培に取り組んだ一年目はほぼ全滅したそうです。
それでも、徹底的に土壌を研究し、毎年少しずつ土をキレイにしていきながら、10年以上の自然栽培で土も生き返り元気で生命力に溢れる土壌ができたからこそ、元々栽培が難しい旭一号を、元気に丈夫に育てることができるようになりました。
お米は、都合のいいように変化してきたのが現実。
そうではなく本当に美味しいものを考えていったら、旭一号は全く掛け合わせの無いお米。
お米のルーツでもある「旭一号」が農薬も肥料も使わない自然栽培には最適な品種で、これを繋いでいくことは大事なことだと、元田さんは考えています。
貴重な原種米・旭一号を守り伝えていくために、一粒も他の種が混ざらないように、種の保管から、播種・育苗・田植・稲刈・調整までの全てを一貫して管理されています。
自然栽培10年以上の田んぼで育てた元田さんの旭一号は、体内の活性酸素を抑える抗酸化力に優れ、えぐみや雑味の元になる硝酸イオンもほとんど含まれず、しっかりとした糖度があるため旨味が引き立っているのです。
お米は残ったもの勝ち。日本人がどんどんお米を食べなくなっているので、いかに質のいいものを作って、そういうものを求める人に届けることができるか。
食べられない人でも食べれられるものという考えがいつも頭の中にある。アレルギーを持つ子の親から、元田さんのお米だけは食べられたと…。
お米の価格が下落して、お米では生活できないという時代に入ってきたけど、それでも、自分のお米を必要としてくれる人に届けるために、やり続けないといけない。
“食は幸せを運ぶ”という強い想いで、「絶対」なんて無い自然界のルールの中で、「絶対」に安心で美味しいお米を!と「絶対」を追求し続けている元田さんが作った旭一号。
是非ご賞味ください!
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名称 | 玄米 |
原料玄米 | 単一原料米 (生産者からの生産履歴報告書による確認済) |
産地 | 熊本県 |
品種 | 旭一号 |
産年 | 令和4年 |
生産者 | 元田農園 元田裕次 熊本県菊池市七城町清水 |