古くからの玄米ファンには人気のヘイワ圧力鍋ですが、今月からいよいよ人気モデルの“玄米炊飯専用圧力鍋マジックブラウン・シリーズ”が、当店でも販売を開始しました。
商品説明では、国内最大クラスの高圧力(130kPa)で美味しく炊き上げます…、と記載があるのですが、kPa(キロパスカル)って単位、よくわからないですよね?
ちなみに、当店でも大人気商品の超高圧炊飯器・酵素玄米Pro2の場合は<超高圧1.8気圧>と記載されています。
いずれも超高圧で調理できることを売りにしている商品なのですが、「kPa」と「気圧」単位が違うと分かりにくいですよね?
玄米炊飯専用圧力鍋マジックブラウン = 130 kPa
超高圧炊飯器 酵素玄米Pro2 = 1.8 気圧
さて、これはどちらがより高圧なのでしょうか?
「kpa」「気圧」の違いについては、ちょっとググれば簡単に換算できますね。
kPa = 0.00987 気圧
気圧 = 101.325 kPa
なんですね。ということは、マジックブラウンは気圧に換算すると、
ということになるわけです。おおー!ということは酵素玄米Pro2の勝ち~!!!
…と、単純にならないところが、ちょっと分かりにくいところで。
製品スペック上の表記では基準が違う?
そうなんです。
実は、製品スペックで表記するときに、「気圧」で表記している製品と、「kPa」で表記している製品では基準が違うんです。
私たちが普通に生活している環境は、大気圧がすでに1気圧かかっています。実は「気圧」で表記されているスペック上の数値には、この大気圧分の1気圧も加算された数値なのです。
それに対して「kPa」で表記する場合は、大気圧分は含まれません。
ですので「気圧」で表記している製品と同じ基準で比べるのであれば、「1気圧分」を加算してやる必要があるのです。
ちなみに、酵素玄米Pro2のスペック表をよく確認しますと、「圧力調整装置作動圧力 78.5 kPa」と記載されています。これを計算しますと、78.5 kPa × 0.00987 = 0.77気圧 となり、これに大気圧1気圧分を加えて、1.77気圧、約1.8気圧と表記しているということがわかります。
つまり、マジックブラウンの方が約0.5気圧分より高圧力ということになるのです。
残念ながら敗れた???酵素玄米Pro2なんですが、実は大したことないの???と思われそうですが、いえいえ全然違うんです。
先ほどのマジックブラウンの同左圧力130kPaというのは、重いオモリを使って調理するときの圧力で、料理によってオモリを使い分けます。
小さいオモリを使うときには、50 kPaですので0.49気圧、大気圧分を足して1.49気圧ということになります。
ですので、それぞれを比較すると、
ということになります。
マジックブラウンの超肉厚なボディから考えますと、華奢な?ボディの酵素玄米Pro2がこれだけの高圧を実現していることに驚きますね。すごいぞ酵素玄米Pro2!!!
えー今回は、「kPa(キロパスカル)」と「気圧」の違いを説明するのに、対決形式で説明しましたが、実際には気圧が高いか低いかだけが、美味しさに影響するわけではありませんのでご注意を。
じゃあこれから買う人は、マジックブラウンと酵素玄米Pro2のどちらを買えばいいの???
というお話は、今回のテーマから外れますので、また別の機会に。
(2016.05.24)