天日塩 |
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塩丸ができる土佐の海
土佐の塩丸は、太陽と風の力だけで結晶化させてできる天日塩です。
沖合いには鯨が泳ぎ、鰹の一本釣りで有名な漁師町で、山のミネラルや川のミネラルが注ぎ込んだ、ミネラル豊富な黒潮の海水を、火で炊き上げることは一切せずに、時間をかけて丁寧な手作業で作られています。
一粒一粒に想いを込めて丁寧に
原料の海水は、晴天が2〜3日続いた満潮の日に、沖からの清浄な海水を汲み上げます。
すだれを垂らした採かんハウスで、天井から海水を流して、風と太陽の力で水分を飛ばし、塩分濃度を上げていきます。
そうして集めた塩分濃度の高い海水(かん水)を、結晶ハウスの中の結晶箱に入れて天日で干します。
結晶箱に入れて、ただ干しておくだけでは良質な塩はできません。かん水の状態や世話の仕方で塩の味は変わってしまいます。
柱や木枠の陰によって生じる温度差を無くすため、ひとつひとつ手で愛情を込めて優しく混ぜます。
およそ190箱の結晶箱を、夏場は4回、冬場でも2回はそうした作業を繰り返します。
最初に粉のような“塩の赤ちゃん”ができ、さらに粉を踊らせるようにすくい上げて混ぜていくことで、どんどん塩が成長していきます。
成長しすぎて塩化ナトリウム濃度が高くなりすぎないように、日々の変化を見ながら成長をコントロールしてきます。
「あ、今日これだけ成長したな」
「ここが昨日と違うな」と塩と会話をしながら攪拌作業をしていきます。
火を使った炊き上げなどは一切しないため、塩になるまで夏場で約1ヶ月、冬場では2ヶ月以上かかります。
脱水して異物を取り除けば、天日塩・土佐の塩丸のできあがりです。
理想のお塩を目指して
口に入れると最初にじわーっと甘みがくる。
次に辛みがきて口の中で溶けていって、ちょっとした苦味と最後に旨味で終わる。
というのが生産者の吉田拓丸さんが目指す理想のお塩。
じっくり結晶化することで、海水中の約80種類のミネラルがそのまま含まれます。
しょっぱさだけでなく、甘味、辛味、酸味、苦味といった五味が含まれた、塩本来の美味しさが含まれた天然塩ができあがります。
「まるで手でヤスリを擦っているようなもの」と指紋がどんどんなくなってきても、日中は60℃まで上昇する過酷な環境の中でも、「塩は太陽と、風と、海と相談しながら作るもので、私たちは塩のお守をして自然がしてくれる仕事のお手伝いをしている」という吉田さん。
土佐の自然と塩守が織りなす、一粒一粒に込めた複雑な味わいをお楽しみください。
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